Damaged Landscape

空白に対する強迫観念

圧巻!!といえば、言えなくもないがほとんど強迫観念的な壁面。
建物の外観は、優れてPublicなものだという意識はない。

（東京：新宿駅東口駅前）

ホワイトノイズ化したデザイン

デザイン過剰のケース・スタディ。
自販機にこれほどのデザインがなぜ必要なのだろう?
自らのビジネスが街の落ち着きを損なっていることを自覚した、ストイックなデザインこそ、
ブランドの名に恥じないメッセージだと思うが。
（東京都：新宿区新宿三丁目）

立ち位置まで決めてくれる親切心

最近の交通安全の担当者は、とにかくひと言でもメッセージを書かないと気持ちが安らかに
なれないらしい。
この場所は新宿通り（国道20号線：片側4車線）と外苑西通り（交差点付近片側3車線）の
信号機も整備された立派な交差点だ。
よほどの覚悟がない限り、後先考えずに交差点に突進する者は（おそらく）いない。

（東京都：新宿区愛住町/四谷四丁目交差点）

顔の見えない商売

自動販売機は、商店にとって街との関わり合いをせずに商売ができる便利で無機的な、そして
日本的な設備である。
街との関わり合いを捨てると、街に向けた顔も気にならなくなる。

（東京：練馬区練馬4丁目）

たたずまいよりも機能

ごみの集積所で食べ物をあさるカラスの被害を防ぐための防護ネット。

機能的には効果があるが、週何回か、ゴミ出しから収集までのわずかな時間を除いては、
こうして打ち捨てられたような姿をさらしている。
残念ながら、周辺の住民に「まちのたたずまい」という価値への意識は感じられない。


（東京：練馬区練馬4丁目　石神井川）