日本の都市景観を日常の中で考える
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銀座のど真ん中、数寄屋橋交差点のスローガン看板。ほとんど誰も気に留めないが、メッセージからは設置者の満足げな表情が透けて見える。わざわざ銀座にお出かけしてきた人びとに見てもらいたいのか、まさか銀座にお住まいの粋な方々がなるほどと膝を打って、明日からベネトンを着るとも思えない。 こうしたホワイトノイズ化した看板は、しかし確実に景観を蝕む。 (東京:銀座数寄屋橋交差点) #
by t__sasaki
| 2006-03-08 21:44
| 公共工作物/看板
ごく日常的な風景。おそらく過去に飛び出し事故があったのかもしれないが、交通標識では目立たないとばかりに立て看板が設置され、路面にペイントまで施される。 人命保護という正義があるため、街が汚くなるということは誰も言い出せない。 しかし海外を参考にするまでもなく、本来は、より視認性の高い標識を検討するなど、まちの景観との両立はいくらでも図れる。 (東京:練馬区向山) #
by t__sasaki
| 2005-12-08 14:25
| 道路標識/交通規制
各地の自治体で、財政構造の健全化に向けて公営事業経営のバランスシート重視にむけた取り組みが増えている。売り上げを上げることに専心するのは良いが、ロードサイドさながらの派手な看板はいかがなものだろう。これでは、他方で景観保護を謳っても説得力がない。 (東京:練馬駅北口) #
by t__sasaki
| 2005-12-01 23:26
| 公共工作物/看板
東京の神楽坂(新宿区)界隈は、神楽坂通り商店街を中心にして、路地裏には石畳や袋小路、黒塀など、戦前の面影が今なお残り、風情のある店が多くの人々を集めている。 地元商店会を中心に歩道や街灯の整備なども行われ(写真左)、ふらっと散策するだけでも味わいがあるが、町の歴史や情緒に無縁な業種、地元に愛着のない全国チェーン店などが開店すると、とたんに猥雑な風景に一変する(写真右)。 (神楽坂通り : 東京都新宿区) #
by t__sasaki
| 2005-11-22 09:00
| 商業看板/サイン
放置自転車は、多くの都市で悩ましい問題となっているが(つまり利便性と公共性の折り合い)、これをなんとかしようとする自治体は、この写真のような警告看板によって市民意識の啓蒙を図っている。 しかし、残念ながら実態としては、心理学でいうブロークンウィンドウズ(Broken Windows)理論を踏まえた周到な告知手段は、未だ確立されていない。 むしろ、大義名分だけを拠り所にした無造作な看板が、より一層の無秩序を招いているという可能性はないだろうか。 (東京都千代田区神田佐久間町 - 昭和通り) #
by t__sasaki
| 2005-11-20 23:50
| 公共工作物/看板
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